こんにちは。和歌山市小雑賀の 岩端歯科医院 院長の岩端秀幸です。
いきなりですが、ホームページの内容が味気ないため、時々ブログに記事を載せる事にしました。
秋も深まり、本格的に冬の到来を感じるようになり、そろそろ風邪やインフルエンザも気になってくる季節です。
今年はコロナ禍ということもあり、例年以上に感染症予防に取り組みたいところです。
基本の手洗い・うがいの励行、インフルエンザワクチンの接種など、できることはたくさんありますが、
もしマスクをつけてこのブログを読んでいる方がいれば、その方に質問です。
「今、マスクの中のお口は閉じていますか?」
マスクを着用していると、本人も気づかぬ内にお口での呼吸(口呼吸)が増加する傾向にありますが、人間は本来、呼吸は鼻で行い、口は食物を取り入れるようになっています。
鼻は、鼻毛の生えた狭い鼻腔粘膜の間を空気が通る過程でホコリや花粉、ウイルスや細菌などの大部分をブロックしてくれるようになっています。フィルターやマスクのような役目をしてくれているのですね。
また、冬の乾いた空気を吸いこんでも、鼻の中を通って肺に到達する頃には加湿された温かい空気に変わっています。
しかし、元々食べ物を取り入れるための器官である口やのどにはそのような役割をしてくれる機能が備わっていません。
ゆえに、鼻呼吸ではブロックされる筈のウイルスや細菌などが、口呼吸では素通りで体内に侵入でき、冷たい乾いた空気が直接肺に取り込まれてしまいます。
感染症対策として鼻呼吸の方が良いことは言うまでもありませんね。
他にも、鼻呼吸で受けることができる恩恵は例えばこんなものがあります。
- 脳への酸素流入量が増加し、脳が活性化される
- お口の中が乾かないので、殺菌作用のある唾液量が減らず、歯周病やむし歯、口臭の予防となる
- 基礎代謝がアップする
無意識のうちに口呼吸になっていることが多いので、「口を閉じている」ことを意識するように心がけましょう。
睡眠中の対策には、肌に優しい医療用のテープをお口に貼っておく、という手もあるそうですよ。