こんにちは。和歌山市小雑賀、岩端歯科医院院長の岩端秀幸です。
まぶしい日差しの中、真っ青な空の白い入道雲を見ると夏が来たことを実感します。暑い日が続きますが、その中にも夏のすがすがしさを感じていけたら良いですね。
口腔内に起こりやすい疾患に「口内炎」があります。
お口の中の小さな炎症ですが、しゃべるだけで痛いし、痛くて食事が摂りにくいし、治るまで本当に憂鬱ですよね。
一口に「口内炎」と言っても、さまざまな種類があることをご存知ですか?その内のいくつかを取り上げてみたいと思います。
◆アフタ性口内炎
名前を聞いたことがある方も多いと思います。疲れやストレス、栄養の偏り等が原因と考えられています。
頬の内側、口唇の裏側、舌、歯肉などに発症し、白っぽい円形の炎症が起こります。10日~2週間程度で自然に治癒します。
◆カタル(外傷)性口内炎
義歯や矯正器具、親知らず等が当たったり、食事中に頬の粘膜を噛んでしまった時などに起こる炎症です。アフタ性とは違い、赤く腫れるのが特徴。
◆ヘルペス性口内炎
普段から体内にいるヘルペスウイルスやコクサッキーウイルスが、疲れが溜まったり、体調不良の時などに顔を出します。発熱やだるさを伴い、痛みが強く、口腔内の色々な場所に水膨れができます。口唇に発症したものを「口唇ヘルペス」といいます。
◆カンジダ性口内炎
真菌(主にカンジダ)が原因で発症します。
口腔内のいたるところに苔のような白いものが付着し、赤くただれ、除去すると痛みがあり、出血することもあります。
カンジダ菌は口腔内に常在する菌ですが、こちらもやはり疲れやストレスなどで発症しやすくなりますが、他の病気や服薬が原因だったり、体力がない乳幼児や高齢者にもみられます。
口内炎を防ぐために日頃から自分でできることは、「疲れやストレスを溜めない」「バランスの取れた食事を摂る」「お口の中を清潔に保つ」ことです。
また、2週間ほど経っても治らない、繰り返し発症する、徐々に大きくなっている、しこりのようになっている、などの場合は口腔がんなど、他の病気の場合もあります。そのような場合は放置せず、早めに受診してくださいね。